仆の梦

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仆の梦



A

僕の夢は、宇宙ロケットを研究し設計することです。

僕は、ものを作るのが大好きです。飛行機や船の模型は、少年時代から、ずいぶん作りました。父が造船技師ですから、僕も後を継ごうと思っていましたが、月ロケット成功のニュースをきかっけにして、宇宙ロケットを作ることが将来の夢となりました。

この間、夕飯のとき、父にそんなことを話したら、父は「おじいさんが建築、わたしが造船、お前がロケット、どうも、物を作るのが好きなのは、うちの血統らしいな。」と言って、にこにこしていました。 B:

私は、夏休みに、滝廉太郎の伝記を読みました。滝廉太郎は、日本の生んだ名作曲家で、二十四歳の若さでなくなりました。「荒城の月」「箱根の山」ど、いつまでも人の心に残るすばらしい曲を作っています。

この伝記を読んで、わたしはすっかり感動しました。優れた曲は、いつの時代にも人々に愛され、人の心を豊かにし、明るくします。 わたしは、廉太郎ほどの才能はとてもありませんが、音楽が好きですから、できるだけ勉強して、作曲家になりたいと思います。そして、一つでも、人の心に残る曲を作ることができたらと願っています。 C

日曜日に、ぼくはバスに乗って、おばのうちへ行きました。山下町のあたりから、だんだん混雑してきました。三丁目の停留所で、七十歳ぐらいのおじいさんが乗ってきました。おじいさんは、足が悪いらしく、杖をついていました。車内には、あいにく空席が一つもありません。僕は、席を譲ろうと思いましたが、声をかけるのが、なんだか恥ずかしいような気がして、すぐ立つことができませんでした。

そのとき、前の席に座っていた会社勤めらしい女の人が、「どうぞ、おかけください。と言って立ち上がると、手を取って、席にかけさせてあげました。おじいさんは、何度もお礼を言って座りました。ぼくは、その女の人の優しくて明朗な態度に、心を打たれました。

もし、誰もが、この人のような思いやりの心を持てば、世の中は、どんなに明るくなるでしょう。一人一人が、親切な心を持つようにして、一日も早く、そういう社会を実現させたいーーこれが、ぼくの描いている夢なのです。 でも、自分自身はどうだろうかと思うと、あの時、なぜさっと立てなかったのか、勇気のなさがはずかしくなります。これからは、正しいことは思い切って実行する勇気を持ちたいと思います。 D

私は、将来、看護婦になりたいと思っています。母の話によると、わたしが三、四歳のころ、人形遊びが一番好きだったそうです。人形を患者さんにし、一人言を言いながら、白い包帯で、手や足をぐるぐる巻いて、注射をしたり、薬を飲ませたりして遊んでいたそうです。

小学校の三年生になったころから、なんとなく、看護婦さんに憧れを持つようになりました。母と二人で病院へ見舞いに行ったとき、病院の廊下を急ぎ


足で通っていった四、五人の看護婦さんの姿を見て、「素敵だ。わたしもなりたいなあ。」と思ったことを、今も覚えています。

そんな憧れが、祖母の長い病院生活をきっかけにして、今は、看護婦になろうという決心に変わりました。

病気のため、手足が不自由になり、口もよくきけなくなった祖母を、看護婦さんは、優しくいたわり、励ましてくださいました。祖母は病床で幾度も頭を下げて、感謝していました。わたしまで自然と頭の下がる思いでした。 病気の祖母に、明るい希望と喜びをあたえてくださった、あの立派な看護婦さんのように、わたしはなりたいです。


本文来源:https://www.dywdw.cn/840b4d72f242336c1eb95e21.html

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