第7课 イモ洗いとムギ拾い

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第7课 イモ洗いとムギ拾い



第七課 イモ洗いとムギ拾い



ふつう文化というと、ドイツ流の文化哲学の影響を受けて、人間精神の創造的産物といった高い次元の現象を考えがちだ。しかし、生活という基礎的な次元から考えるほうがより機能的でもあるし、社会学的ではないだろうか。「文化とは、ある社会の中で自らの手によって創られ、個体に分有され、社会によって伝承される生活様式」という考え方だ。

生活という現象の中でとらえていくならば、動物社会の中にも文化的現象が当然見られてもよいはずだ。ただ、文化といいきってしまうと、ドイツ流の固定観念にひっかかったり、誤解されたりする恐れがあるので、文化的行動という言葉を使っていくことにしよう。

ニホンザルの文化行動として、もっとも有名なのは、幸島の群れのものだろう。1953年のこと、ひょっとしたことから1歳半になるメスザルが、イモについた砂を水で洗って食べることを覚えた。この行動は母親から兄弟や仲間を通じて、次第に群れに伝播し、10年後には、2歳以上のサルのうちの73%まで海水でイモ洗いをするようになった。

イモ洗いの伝播についていくつか注目すべきことがあげると、第一には、伝播の仕方だ。最初5年間、この行動は、血縁や仲間という個体関係のチャンネルを通じて伝わっていった。若いサルは、弾力性が強いから早く覚える。したがって、伝播は子供から母親へというルートを通じて行われる。

6年目あたりからは、伝播の様式がちがってくる。イモ洗いを覚えたメスの子供が、成長して赤ん坊を持つようになる。赤ん坊たちは、生まれ落ちた時から、母親のイモ洗い行動に親しんでいる。そして、2歳にもなると、新しい世代の子供は、みんなイモ洗いを覚えるようになっていく。だから、第1期の伝播様式を個別的伝播と呼ぶならば、第2期のそれは、まさに「社会によって伝承される」文化的な伝播ということができる。

次に、イモの洗い方にも変化ができてきた。初期の連中は、まるでたわしでこするように見事に手でイモをこすって砂を落とす。ところが、後期になると、ひと口かじっては、イモを海水につけるというやり方に変わってきた。どうやら、塩味をつけて食べることを覚えたらしいのだ。イモ洗いというよりも、味付け行動といったほうがいいかもしれない。

もうひとつ、おもしろい文化的行動がある。それは、砂金採集法と呼ばれている行動だ。海岸にまかれたムギは砂まみれだし、砂にめり込んだのを一つずつ拾って食べるのは大変非能率的だ。そこで、ムギを砂ごと手でかきよせ、両手で持って海辺に行き、海の中に砂を投げ捨てる。する


と、ムギはきれいに洗われているし、たいへん拾いやすい。この行動は、砂金の選鉱法に似ているので、砂金採集法と名付けられた。この行動の創始者は前のイモ洗いの発明者であるイモと名付けられたメスだ。この行動も、次々と伝播し、4年後には19頭のサルが行なうようになった。 オトナは保守的で、こうした新しい行動を覚えるのが非常に困難らしい。ここで愉快なことが起こった。メスガシラのエバや、その長女のサンゴといった強いメスたちは、自分で砂金採集法ができないので、他のサルの仕事を利用することを覚えた。たとえば、サンゴは、少女ザルが砂を集めるのをじっと見ている。そして、少女が海中に砂を投げるやいなや、激しく攻撃して追いはらい、浅瀬のムギを横取りして食べるのだ。

労働と搾取の起源にくっつけるつもりはないが、この行動は、かなり意味深いものを持っている。つまり、他のものの労働による結果を労せずして利用するということで、ニホンザルの行動では、これに類する行動はほかのことではまだ見られていない。

イモ洗いと砂金採集行動に共通した現象は、若いサルは、どんどん新しい行動を身につけていくが、オトナのサルは、それができないということだ。オトナは保守的で、新しい習慣を開発していくことができないというのも思えば愉快である。

[今西 錦司(いまにし きんじ)『人類の誕生』(世界の歴史Ⅰ)、河出書房による]


本文来源:https://www.dywdw.cn/37c3b74db307e87101f696ef.html

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